りそうのいちにち。

文芸部とかないのかなあ、会社。
昨日は渋谷にサッカー見に行くぞと誘われ、断固拒否してしまった。
申し訳ないほどに拒否してしまった。
渋谷なんて、Appleストア行く以外用事がない。
あんなに人がいるところ、いけない。


一昨日、先輩とご飯行って、やっと小説好きな人に出会えて、
本貸してもらった。
十九歳の地図–中上健次

十九歳の地図 (河出文庫 102B)

十九歳の地図 (河出文庫 102B)

ホテル・クロニクルズ–青山真治
ホテル・クロニクルズ (講談社文庫)

ホテル・クロニクルズ (講談社文庫)



いろんな本の話をしたけど、かぶってるのが中島らもくらいで、
オススメ買うんで教えてくださいと言うと、貸したると言われ
本当に貸してくれた。
人に本を薦めてもらうのはすごく好き。
その人が知れる気がする。
再読中だった、「人間失格」を一時停止して、読む。


前者は短編集で、最初に掲載されている「一番はじめの出来事」は読了。
和歌山の片田舎の少年たちの話。時代は戦後間もない頃。
子どもの頃はなぜか大人には知られたくない自分たちだけの世界があった。
大人の絶対的な支配化に置かれていたからこそ、自立しようとしていたのかしら。
でもそれは他愛のないことで、大人にはとっくに気づかれてる。
そしてからくも現実に打ち砕かれるのよね。初めての挫折。
作中では<秘密>と表現されている秘密基地だってそうだった。
情景描写が泥臭くも綺麗でした。
<br>
仕事から帰って、お風呂に入って、紅茶を飲みながら映画を流して本を読む。
今日は理想の一日。